里中李生全仕事

本・写真集
競馬の天才がすべて明かす 最強の競馬術
¥495(税別)
三笠書房 王様文庫 2002年9月発売 (絶版)
この本は複雑。もともとは、僕が普段考えている「孤独論」とか「レイプ論」とか「不良性」とか、そういうものをエッセイにまとめて、それにあった競馬の話を付け足したもの。それを「(あんたは競馬の人だから)タイトルは競馬道だ」と安直に言われて、怒り爆発。その出版社から手を引いて、ボツにしたやつだった。それを事情があって持ち出してきて、三笠さんから、王様文庫で出す事にしたのに無理があった。悪いのは僕。競馬の本は競馬の本と割りきりが必要なのに、未練がましく、競馬以外の話を無理に押し込もうとした。だから、編集者はとても苦労されたと思う。『裏里中』なんか、「これを俺が書いたのか」と今になって思うくらい破綻している。だから、「この本を読んで里中が嫌いになった」と言われても仕方ない。でも、『太陽の瞳』とか、無理を言って入れてもらったのもあるし、三笠さんには感謝しているんです。実は、「俺はもう競馬の本は書かない」と言って『さらば競馬ファン』というタイトルのエッセイを入れてあったが、担当のHさん(女性)が、大人の器量でカットしてくれた。この本を書いていた頃の僕は、怒りと破滅願望を治療しようと、懸命に文章を書いていたんだと判る。病は吐露すれば治ると信じていた。その名残がところどころに残っている。
競馬の天才がすべて明かす 最強の競馬術
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